望遠鏡の側で

天文台で働く夢をかなえられたらとしても

きっと天文台を去ったのだろうな私は思う

 何を共に見たいかなにを守りたいかを考え、分岐点に立つときに

親に買ってもらった反射望遠鏡

親になって買った反射望遠鏡

それを通じて、私は一人ではなかった。

同じ天体をみる人達
違う望遠鏡、天文台
それぞれ見ていた

 雲を見つめ、空気の揺らぎを感じ、風を読みながら

 私は一人ではなかった